「目的」と「目標」の違いを理解しなければ何も始まらない。

1.人を動かすために必要な「二つの覚悟」

1つ目は「先頭に立つ覚悟」
2つ目は「責任を取る覚悟」

2.モチベーションより働きがいを高める

社員のモチベーションを高めることはもちろん大切なことですが、そのために無駄な努力をしている会社が少なくないからです。
皆さんはディズニーランドに行ったり、親しい仲間、友達と何かをする際に、わざわざモチベーションを上げる努力や準備などしないはずです。なぜなら、そういう時には、自然にモチベーションが上がるからです。
本来、仕事においても、自然にモチベーションが上がるはずなのですが、経営についての考え方が間違っていると、働く人のモチベーションが上がらない状態に陥るのです。
その一番の原因は、経営者やリーダーが「目的」と「目標」の違いをはき違えているからです。

若い従業員が「早く朝が来ないかな」と会社に行くのを待ち望んでいる会社があります。
その会社では工具を各人が使う現場仕事があるのですが、その工具を家に持ち帰って夜に磨いている社員もいます。簡単には考えられないモチベーションですよね。
彼らはモチベーションを上げていこう等少しも思っていません。にも関わらず非常に高いモチベーションを持っています。そんな従業員が多くいる会社では、当然、業績も抜群に良いです。
会社に行くことすら嫌な従業員がいる会社と夜に工具を手入れして、明日の朝が早く来ないかなと思っている従業員がいる会社とでは、顧客からの評価や業績が違うのは当然です。その会社では、お客さまに喜んでもらうことや働く周りの仲間に喜んでもらうことを最重要にしています。

3.「目的」と「目標」の違い

目的とは「存在意義」です。目標とは目的達成の手段のことです。

それでは、企業の「目的」とはなんでしょうか?
本来、企業は良い商品やサービスを社会に提供し、顧客に喜んでいただくことを、目的の一つとしています。
その活動を通じて働いてくれる仲間を幸せにすることも、目的の一つです。地域社会に貢献することも存在意義です。企業の「目的」です。

その目的達成のために、顧客や従業員に喜んでいただけるような商品やサービスを提供して、今年は「50億円の売上高をあげよう」とか、その結果「2億円の利益を出そう」というのは、「目標」なのです。「東証一部に上場しよう」も目標です。
つまり、「50億円売ろう」というのは、50億円分良い仕事をして顧客や従業員に喜んでいただこうということです。それだけの評価を得ようということです。
それを目標に設定することは、社会に貢献しようとする目的と何一つ矛盾しないし、良い仕事をしようとするとき、1つのわかりやすい指標として「50億円分売れるくらい良い仕事をしよう」と考えるのが目標の役割でもあります。

しかし、多くの会社が間違ってしまっているのは、「50億円売ろう」「2億円の利益を出そう」という、本来なら「目標」とすべきことが、「目的」化していることです。
当然、部下に対しては「数字を出してこい」という話になってしまいます。

4.世の中が会社に求めるのは、「良い仕事」

「お金を追うな、仕事を追え」
それもお客さまが喜んでくれるような「良い仕事」を提供することが誰にとっても目的なのです。
世の中が求めているのは、会社の売上高や利益の数字ではなく、「良い仕事」なのです。
「お客さま第一」を目的ではなく儲けるための手段と考えてしまうと、会社は一時的には儲かっても、いずれうまくいかなくなってしまいます。
そのように思っているうちは、働いていても楽しくないし、本当には儲かってはいないはずです。お金のためだけに働いていて、たいして満足感を得ていないですし、それでいて、たいして稼いでいないからです。

5.「お客さま第一」と「良い仕事」を追求する

働く従業員がルンルン気分で働き続けられるかが、とても大切です。
そのためには、経営者も従業員も、仕事を楽しむことができるレベルに達することが大切なのです。それには「目的」と「目標」の違いを認識することなど、経営者の基本的な考え方や姿勢が大きく影響しています。

従業員が会社にルンルン気分で来られるのは、仕事が好きだからであり、顧客第一や良い仕事を通じて、顧客や社会に貢献しているからです。

「顧客第一」を本当の目的にし、顧客に喜んでいただける商品やサービスを出し続ける会社は、それができます。だから永遠に発展し続ける、永遠に儲かり続けるのです。

「良い仕事」とは、結果として稼ぐことができる仕事だと思っています。稼げない仕事というのは、人が十分には評価していない仕事ですから、「良い仕事」ではないのです。

良い仕事かどうかは、人が評価するもので、自分で自己満足していてはダメです。評価するのはあくまでも顧客や社会です。


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